楽山日記

ヤフーブログから引っ越してきました。特にテーマは決めずに書いてますが、スピ系の文章が多めです。若気の至りでハマってしまった宗教についても書いてます。よろしくお願いします。ヤフーブログの楽山日記と区別するために、ブログタイトルの末尾にLDとつけていましたが、ヤフーブログはなくなったので、末尾のLDも削除することにしました。

『易と人生哲学』安岡正篤著

安岡正篤『易と人生哲学』

*第一歩
 自分には本書の価値をうんぬんできるような学問はないのだが、本書は易経入門としては良書ではないかと思う。特に六十四卦の解説は圧巻である。
 これまでは難解な断章の集まりである易経を通読することさえできずに途方に暮れていたのだけれど、本書によってそれは見当違いであって、実際にはそれぞれの文章は断章と言うよりも、相互に深く関連しており、その順序にも意味があると教えられたのは有り難いことである。
 自分には易経はちんぷんかんぷんで、独学は無理そうだったので、どこかに良い入門書はないかと探していたのだが、本書に巡り合うことが出来たのは良かった。我ながら運がいい。
 著者はこの他にも易経について書いているようなので、ぜひそちらも読んでみたいと思う。


裏天とは?(『和辻哲郎座談』和辻哲郎著)


*裏天とは?
 和辻哲郎の対談集を読んでいたら、「裏天」という言葉が話題になっていた。これは夏目漱石がとある人物を評して言った言葉であり、その意味は下記のようなものだという。
和辻 自慢しないことを自慢する、そういう矛盾した態度を戒めた意味もあるでしょう。
安倍 卑下慢という言葉がありますね。先生のはその意味なんです。表は謙遜して居るが、裏に慢心を蔵して居る。つまり天狗の表をひっくり返したことになるのです。

(『和辻哲郎座談』〈中公文庫〉和辻哲郎著、中央公論新社、2020年、p.349)

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夏目漱石との初対面(『和辻哲郎座談』和辻哲郎著)


*初対面
 和辻哲郎の対談集を見ていたら、面白い話があったのでメモしておきたい。なんでも内田百聞は、夏目漱石との初対面の際、ズボン下が袴から出ないようにたくし上げておいたら、次のような次第となったそうだ。
さよならをして起ち上がったところが、足がどうなっているか分からないのです。隣に、控えの間があって、そこに看護婦がおって、長火鉢があったように思うのですが、少しずつそこまで行ったが、とうとう尻もちをついちゃった(笑)。仕方がないから足をさすって、つまり無理にたくし上げたズボン下の所為なのです、だからそのズボン下を下へ降ろしたりしておったら、先生がいつの間にかうしろに来て立っているのです(笑)。「しびれたかね」と云いました。ほうほうの体で帰って来た。それが初対面です。

(『和辻哲郎座談』〈中公文庫〉和辻哲郎著、中央公論新社、2020年、p.342)
 こういう失敗は、その時は恥ずかしくて、顔が火照って仕方がないだろうが、時間が経つうちに上のように良い思い出になるものである。想像するに漱石も愉快だったのではあるまいか。『猫』の執筆中にこんなことがあったら、さっそく作中に取り入れそうでもある。
 漱石には気難しい人のようではあるけれども、その周囲にはこういうほのぼのした面白い話も多いので楽しい。たぶんそれだけ漱石の器が大きいということなのだろう。


ギャラリー
  • 『ブッダという男』清水俊史著
  • 『光る国神霊物語 大悟徹底の手引書』門田博治、花井陽三郎著
  • 『易と人生哲学』安岡正篤著
  • 『ほくろの呼び鈴 父 実篤回想』武者小路辰子著
  • 『『涅槃経』を読む』高崎直道著
  • 『魔女狩り』森島恒雄著
  • 『国史総論』内田銀蔵著(昭和17年)
  • 『私の記録』東久邇宮稔彦著(昭和22年)
  • 『私の記録』東久邇宮稔彦著(昭和22年)
  • 『皇国体の真髄』松永材著(昭和15年)
  • 『皇国体の真髄』松永材著(昭和15年)
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  • 『皇国体の真髄』松永材著(昭和15年)
  • 『韓国 堕落の2000年史』崔基鎬著
  • 『宣戦大詔謹解』朝日新聞社刊(昭和十七年三月)
  • 「小学」(新釈漢文大系 第3巻)
  • 「小学」(新釈漢文大系 第3巻)
  • 『人類の物語 ヒトはこうして地球の支配者になった』ユヴァル・ノア・ハラリ著
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