楽山日記(LD)

ヤフーブログから引っ越してきました。特にテーマは決めずに書いてますが、スピ系の文章が多めです。若気の至りでハマってしまった宗教についても書いてます。よろしくお願いします。

『超訳 種の起源』ダーウィン著、夏目大訳

ダーウィン著、夏目大訳、『超訳 種の起源』

*読みやすい本
 著者の言葉によれば、本書はダーウィンの『種の起源』を「できるかぎり内容を損なわないよう、簡潔にわかりやすく書き直した本」(p.8)とのことである。
 そのわかりやすさはどの程度かというと、『種の起源』を数ページで挫折して完読できなかった自分でも、すいすい読めるくらいである。おかげで最後まで楽しく読めた。これほど読みやすく面白い進化についての本と出会えたのは、ドーキンスの『進化とは何か』以来である。


*自然選択と変化の速度
 個人的には本書の中でもっとも刺激を受けたのは、次の箇所だった。
自然選択は、生物に多様性をもたらす一方で、生物の多様化を抑制するはたらきもしている。

(『超訳 種の起源』ダーウィン著、夏目大訳、技術評論社、2019年、p.82) 
自然界の生物に、飼育栽培されているものほど急激な変化が生じないのはなぜか。それは、個体差の多くが、自然界では、生存にとって不利になるからである。

(同上、p.81)
 自然選択は進化を生じさせ、促進するというイメージがあったけれども、これは言われてみれば、なるほどその通りだ。こんな風に自力ではとても思いつけなかったことを教えてもらえるのは有難い。本を読んだり、人の意見を聞くと、こういうことがあるから実に楽しい。


『残酷な進化論 なぜ私たちは「不完全」なのか』更科功著

『残酷な進化論 なぜ私たちは「不完全」なのか』更科功著

*万物の霊長?
 人は万物の霊長であり、地上でもっとも優れた存在であるとする考え方があるが、本書ではこれは間違いであることを豊富な事例によって明らかにしている。これを読むと、人は動物とは別個に、はじめから完成品として、この形で出現したのではなく、両者は連続していることがよく分かる。


*死と生
 また本書の末尾では、死があるからこそ淘汰が作用して進化が生まれるが、もし死がなければ淘汰も進化もなく多用な生物が生まれることもないとして、死による生というある意味残酷な見方が語られている。
 この辺りの理屈は分かり難くはあるが、生あるものは必ず死ぬ、死と無縁の生はないということは分からないでもない。でももしこれが真実であるとすると、「宗教で言われるような『永遠の生』なるものは、果たして本当の生と言えるのか? むしろそれこそが死ではないか?」という気がしてくる。もっともこれは答えのない問いであり、考えても詮無いことだろうけど。


自己愛性パーソナリティ障害とは何だろう?(3)


*つづき
 前記事の続き。
 ここでも、この問題に関連したツイートと、簡単な感想を書いてみたい。
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