仏陀には
三十二相という
外見的な特徴があるという

巷には
自称仏陀はたくさんいて
誰が本物で、誰が偽物か
判然としないところもあるが

そういう場合は
これによって
判断できそうである

ちなみに
スッタニパータには
三十二相がそなわっていることをもって
仏陀の証とする場面がある

岩波文庫でいえば
『仏陀のことば スッタニパータ』の第三章の七である

ここで
セーラバラモンは、釈尊に三十二相を確認できず、困り果てるのだが
釈尊はそれを察して、すべての相を見せて、セーラを納得させている

この記述からは
・仏陀には、三十二相というしるしがあること
・仏陀は三十二相を確認しようとする者に、それを見せてくれること
が分かる

世の中には
いろいろな考え方があるので
ひょっとしたら
三十二相によって
仏陀かどうかを判断することに
懐疑的な人もいるかもしれない

でも
この判別法は
自分勝手にこしらえたものではなく
仏典にも記されている基準である

この点からみれば
仏陀の見分け方としては
三十二相こそが
もっとも正統で、確実な方法ではないかと思う。