以前は
いつか自分は死んで
それっきり消滅してしまうと想像すると
胸がドキドキするほど怖かった

でも近頃は
自分は永遠に生き続けると想像すると
気が遠くなるほど憂鬱になる

記憶の中には
楽しいことばかりではなく
悲しいこと、つらいこともあるわけで
そういうことを抱えつつ、生き続けるというのは
これはかなり、しんどいことになりそうなので…

永遠の命というものは
人類の夢にちがいないだろうけれども
それが実現したからといって
必ずしも幸福になるとは限らないのがつらいところである。