敵意をもつ眼には徳も大きな欠陥と映ろう、
(『薔薇園 イラン中世の教養物語』サアディ―著 蒲生礼一訳)
 
「この人はいい人だ」と思うと、すべてがいいように見え、「あの人はわるい人だ」と思うと、すべてがわるく見えたりする。
 
でも実際のところは、どっちの人にも、いいところもあれば、わるいところもある。誰でも、いいことをするときもあれば、間違ったことをするときもある。
 
だから、そう簡単には、この人はいい人だとか、わるい人だとかは言えない。この点、「人のことを決めつけてはいけない」というのは、本当にその通り。
 
でも、「人を決めつけない」というのは、言うは易し行うは難しで、実践するのはすごく難しい。恥ずかしながら、自分はどうも極端から極端にブレる悪癖があって、なかなかこれができない。
 
でも、ここのところは、人として踏ん張らなきゃならないところではある。すぐにはできなくても、いつかはできるようになると信じて、少しずつ少しずつでも頑張ってみよう。〈了〉