20200214 縁生の舟 神理篇 (表紙)
 この本は、ずいぶん前のことになるが、高橋信次の著作をよく読んでいた頃、『心の発見』と改題される前の『縁生の舟』を見てみたいと常々思っていたら、遠出した先でふらりと入った古書店で運よく見つけることができたのだった。すぐ隣に現証篇も並んでいたのだが、科学篇はどこにも見当たらず、とりあえず現証篇と本書の二冊だけ購入することにしたのだったが、科学篇を手に入れられなかったことは今でも悔しい。
 科学篇ははなから無かったなら仕方ないが、もし自分のミスでうっかり見落としていただけかもしれないと想像すると悔やんでも悔やみきれない、でも、神理篇、現証篇、科学篇のうち、科学篇は他と比べて敬遠される傾向があったというから、元からおいて無かったのだろうな。ここは足ることを知って、神理篇、現証篇を確保できたことに満足、感謝するのが本当なのだろう。
 ちなみに表紙カバーの全体はこうなっている。
20200214 縁生の舟 神理篇
 というわけで、ひさしぶりに本書を引っ張り出して読み返してみたけれども、最近はどうも霊的なことに関しては興味が薄れているせいか、その方面の話は前ほどリアルには感じなかったが、心に関する話については今でも首肯できる箇所は多々あった。
 高橋信次の本をはじめて読んだときに衝撃的だったのは、およそ二つあって、一つは明確な霊界観…次元論、波長同通、魂の兄弟、転生輪廻、反省の効果、想念帯と霊道の関係、表面意識と潜在意識と実在界の関係などであり、もう一つは、心こそがすべてというように心の在り方を重視する考え方だったのだが、今の自分は前者には冷淡になりつつも、後者についてはいまだその影響下にあるらしく、心を整えるのが肝要であって、それを欠いた儀式、祈り、信心、修行、写経、念仏…などにはあまり意味はないと言われればそれはその通りだろうとまずまず頷けるのだ。
 巷には、人は変わらないではいられないものだという見方もあるけれども、この点に関しては自分はまだまだ変わりそうもないようではある。


*追記 2020.2.17
 ものは試しと、科学篇を検索してみたら、やっぱりあった。けっこうなお値段だ。

縁生の舟〈心と科学篇〉 (1971年) | 高橋 信次 |本 | 通販 | Amazon

 他所を見ても同じような値だし、これはつまり、ネット社会になってその実像についていろいろ書かれるようになっても、熱い支持者は残っているということなのだろうか。自分はいわゆる霊性進化論から距離ができてきているので、高橋信次に対しても同じようになってきてはいるのだが、ひょっとしたら自分が思っている以上にその名は長く残るのかもしれぬ。


*追記 2020.2.24
 現証篇にもざっと目を通して見た。著者の半生伝についても、その教えの内容についても、神理篇よりも詳しく充実していてよい。巻末の異言現象についての記述は、人によって評価は分かれるだろうが、著者の思想を知ろうとするなら、神理篇よりこちらを読んだ方が手っ取り早いと思う。
 ちなみに表紙はこうなっている。
20200214 縁生の舟 現証篇 (表紙)
 表紙カバーの全体は、こちら。
20200214 縁生の舟 現証篇