*幸福の科学(HS)は、カルトではない?!
 ――(棒)氏の意見では、HSはカルトではないとのことである。
2020-02-21-09_14_26HSはカルトか


*カルトの定義
 この問題について自分はどう考えるかというと、カルトかどうかは人権侵害や違法行為の有無によるという藤倉氏の意見を支持したい。

 こちらの話も、なるほどと思える。



*HSの実態
 巷には、「本音と建前」という話があるが、これは個人だけでなく、団体についても言えることだ。言ってることと、やってることがちがうというのはよくないことだとされてはいるが、実際にはこれは個人でも、団体でもよくあることだ。
 この点、HSも例外ではない。建前としては、棒氏がいうように、古今東西の古典名著を学ぶことを奨励してはいる。でも実際のところは、広く学ぶことはよしとしつつも、世には地獄的な本もあるとして、それを読むと地獄霊に憑依されるとしてもいる。たしかシュタイナーの言葉をひいて、現代の悪魔は活字から入って来るともいっていたかと。
 そういうわけで、HSでは建前はどうあれ、その実態は、大川隆法が低評価し、地獄的と評した本を読むことはタブーとされている。たとえば、ニーチェ、ダーウィン、マルクスなどがそれだろうし、他の新興宗教の書物も、おおむね敬遠される。無神論者のドーキンスの著作を読む信者もいないだろう。仮にいてもそれは相当な変わり者であり、少数派だろう。
 信者のなかには、棒氏のように、こういう実態から目を背けて、教団の宣伝文句そのままに、さもHSは自由で開放的な団体かのように言う人がいるけれども、もう少し正直になってほしく思う。
 HSは宗教団体であるし、宗教団体であれば、教義的に許容範囲内であり、信仰を強めることに役立つものなら教団外の書物であっても推奨するが、教義に反し、信仰に疑問を抱かせる本はタブー視するというのは当たり前のことだ。これは別にHSにとって恥になることではないだろう。また上に述べたカルトの定義からすれば、これによってすぐにカルトと断定されるわけでもあるまい。HSと信者には、建前ばかり繰り返すのではなく、率直に本当のことを語ってほしいと思う。