『教育勅語 昭和天皇の教科書』杉浦重剛著
 随分前に山本七平の『昭和天皇の研究』を読んで以来、昭和天皇がどのような教育を受けたのかに興味があったのだが、遅ればせながら、「教育勅語」の御進講をまとめたという本書の存在を知り、さっそく読んでみた。
 はたしてその内容はといえば、「教育勅語」にある徳目について、古今東西の歴史エピソードを紹介しつつ説明されており、大変理解しやすく、かつ記憶に残りやすく語られているのが印象的だ。文章はやや難しいが、ゆっくり読めば意味は把握できるし、難しい漢字にはふりがなが振ってあるのは有り難い。
 私見ながら、早い時期に本書に親しむなら、長じてから道徳的判断において大きく間違うことはなさそうである。また自分の判断基準について自覚的になることができ、他者に対して、歴史エピソードを活用して、明確に説明できるようにもなるだろう。
 大分出遅れてはいるが、自分も毎日少しずつでも本書を繰り返し読み、勉強したく思う次第である。