楽山日記

ヤフーブログから引っ越してきました。特にテーマは決めずに書いてますが、スピ系の文章が多めです。若気の至りでハマってしまった宗教についても書いてます。よろしくお願いします。ヤフーブログの楽山日記と区別するために、ブログタイトルの末尾にLDとつけていましたが、ヤフーブログはなくなったので、末尾のLDも削除することにしました。

嘘つきの見分け方(『異能機関』スティーヴン・キング著)


*嘘つきの見分け方
 キングの小説を読んでいたら、嘘つきの見分け方が書いてあった。
 ルークはまだ十二歳であり、この世界での自分の経験がまだきわめて少ないことを自覚してもいたが、ひとつだけ確信をもっていえることがあった。だれかが自分から《わたしを信じなさい》といった場合、その人物は決まって息を吐くように嘘をついている。

(『異能機関 上』スティーヴン・キング著、白石朗訳、文藝春秋、2023年、p.159)


*責任感のある人、ない人
 人というものは、そう簡単には決めつけることはできないものだけれども、それはそれとして少なくとも上のような傾向性があるとはいえそうだ。
 さらに言えば、自分の個人的経験からすると、「わたしを信じなさい」と強く要求してきたり、「わたしを信用できないというのか!」とすぐ怒る人は、自分の言葉に責任をとらないタイプが多かった。自分の言葉に責任を持つつもりがないから、他人に対してああしろ、こうしろとうるさく指図できるのだろう。
 やたらと押し付けがましいことをしてくるタイプは責任感に乏しく、平気で嘘をつくことが多いので要警戒である。


『易と人生哲学』安岡正篤著

安岡正篤『易と人生哲学』

*第一歩
 自分には本書の価値をうんぬんできるような学問はないのだが、本書は易経入門としては良書ではないかと思う。特に六十四卦の解説は圧巻である。
 これまでは難解な断章の集まりである易経を通読することさえできずに途方に暮れていたのだけれど、本書によってそれは見当違いであって、実際にはそれぞれの文章は断章と言うよりも、相互に深く関連しており、その順序にも意味があると教えられたのは有り難いことである。
 自分には易経はちんぷんかんぷんで、独学は無理そうだったので、どこかに良い入門書はないかと探していたのだが、本書に巡り合うことが出来たのは良かった。我ながら運がいい。
 著者はこの他にも易経について書いているようなので、ぜひそちらも読んでみたいと思う。


裏天とは?(『和辻哲郎座談』和辻哲郎著)


*裏天とは?
 和辻哲郎の対談集を読んでいたら、「裏天」という言葉が話題になっていた。これは夏目漱石がとある人物を評して言った言葉であり、その意味は下記のようなものだという。
和辻 自慢しないことを自慢する、そういう矛盾した態度を戒めた意味もあるでしょう。
安倍 卑下慢という言葉がありますね。先生のはその意味なんです。表は謙遜して居るが、裏に慢心を蔵して居る。つまり天狗の表をひっくり返したことになるのです。

(『和辻哲郎座談』〈中公文庫〉和辻哲郎著、中央公論新社、2020年、p.349)

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ギャラリー
  • 『はじめて読む聖書』田川建三ほか
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  • 『光る国神霊物語 大悟徹底の手引書』門田博治、花井陽三郎著
  • 『易と人生哲学』安岡正篤著
  • 『ほくろの呼び鈴 父 実篤回想』武者小路辰子著
  • 『『涅槃経』を読む』高崎直道著
  • 『魔女狩り』森島恒雄著
  • 『国史総論』内田銀蔵著(昭和17年)
  • 『私の記録』東久邇宮稔彦著(昭和22年)
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  • 『皇国体の真髄』松永材著(昭和15年)
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  • 『韓国 堕落の2000年史』崔基鎬著
  • 『宣戦大詔謹解』朝日新聞社刊(昭和十七年三月)
  • 「小学」(新釈漢文大系 第3巻)
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