楽山日記

ヤフーブログから引っ越してきました。特にテーマは決めずに書いてますが、スピ系の文章が多めです。若気の至りでハマってしまった宗教についても書いてます。よろしくお願いします。ヤフーブログの楽山日記と区別するために、ブログタイトルの末尾にLDとつけていましたが、ヤフーブログはなくなったので、末尾のLDも削除することにしました。

『私の記録』東久邇宮稔彦著(昭和22年)

東久邇宮稔彦『私の記録』

*概略
 本書の全体的な論調は、日本人はみなで戦前戦中の間違いを反省し、迷惑をかけた国々には謝罪しよう、米による日本占領には反抗することなく従い、地に堕ちた道義を回復するように努めようというものになっている。
 また著者の前半生については、フランス留学によって、我が国は神国であり、特別だという日本教育の影響から脱して、日本の長所も短所も客観的に把握できるようになったこと、戦前戦中は戦争を回避するためにさまざまな努力をしたが、残念ながらその成果は得られなかったこと、戦後は陛下に従い、終戦時の反乱を抑止し、民主主義的な政治の実現に努めたことなどが綴られている。
 当時、本書はかなりの話題になったそうだが、そのことと上のような内容からは、戦争に負けて占領されるということの悲哀がよく分かるように思う。当たり前の話だが、やはり戦争はすべきでないし、もしするなら絶対に負けてはいけないということなのだろう。

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『皇国体の真髄』松永材著(昭和15年)

松永材『皇国体の真髄』

*外国かぶれ
 表題から政治的な本だろうと見当をつけたのだが、実際に頁を開いてみたら政治的というよりは宗教的とも言えるような主張がされており、仏教や儒教の影響を受けた過去の学者らを国体を毀損し、人々を惑わしたとして糾弾していて驚いた。
 その批判内容については、やや極論で独善的にすぎるように感じないでもないが、どうやら昔から、学者の中には日本を見下しつつ、外国を地上天国のように美化して語る“外国かぶれ”がいたというのは確からしい。

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『韓国 堕落の2000年史』崔基鎬著

『韓国 堕落の2000年史―日本に大差をつけられた理由』崔基鎬著

 ひさしぶりに韓国関連の本を読んでみた。本書ではまずはじめに、日韓同祖論の立場に立ち、日本と韓国は元々は同じ民族だったとしつつ、その後の韓国は日本と比べて徐々に人の道をそれ、李氏朝鮮の時代になると、さらに中国からの悪影響を受けて、国は傾き、倒れることになったとしている。
 権力闘争はどこの国にもある話ではあるが、本書に記されている韓国のそれはあまりにも理不尽だったり、犠牲者が多すぎるので読んでいるだけでも陰惨な気分にさせられるが、李氏朝鮮と明や清との関係と、現代日本と米国との関係の共通項の指摘は非常に耳に痛い話であり、現代日本も困った状況にあることを痛感させられずにはいられなかった。この点、本書は他国を貶め、日本を持ち上げるだけの本ではないといえそうだ。


ギャラリー
  • 『はじめて読む聖書』田川建三ほか
  • 『ブッダという男』清水俊史著
  • 『光る国神霊物語 大悟徹底の手引書』門田博治、花井陽三郎著
  • 『易と人生哲学』安岡正篤著
  • 『ほくろの呼び鈴 父 実篤回想』武者小路辰子著
  • 『『涅槃経』を読む』高崎直道著
  • 『魔女狩り』森島恒雄著
  • 『国史総論』内田銀蔵著(昭和17年)
  • 『私の記録』東久邇宮稔彦著(昭和22年)
  • 『私の記録』東久邇宮稔彦著(昭和22年)
  • 『皇国体の真髄』松永材著(昭和15年)
  • 『皇国体の真髄』松永材著(昭和15年)
  • 『皇国体の真髄』松永材著(昭和15年)
  • 『皇国体の真髄』松永材著(昭和15年)
  • 『韓国 堕落の2000年史』崔基鎬著
  • 『宣戦大詔謹解』朝日新聞社刊(昭和十七年三月)
  • 「小学」(新釈漢文大系 第3巻)
  • 「小学」(新釈漢文大系 第3巻)
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