神智学には難解というイメージがあるのだが、本書は平易な入門書とのことなので、自分にも理解できるかもしれないと期待しつつ読んでみた。しかし残念ながらよく分からなかった。やっぱり神智学は入門書であっても難しい。
ただそれでも本書を最後まで読み通すことができたのはよかった。おそらくこれまでに精神世界ものの本をあれこれ読んでいたので、その方面の用語にはある程度馴染みがあったからだろう。随分前に神智学関連の本を読もうとしたときは、ちんぷんかんぷんで1ページも読まないうちにあきらめたことからすれば大した進歩だと思いたい。
また本書には神智学の説明とは別に、著者の述懐を記した箇所がいくつかあり、ここは平易な言葉で語られているおかげで、本書の中のオアシスのような感じられ、よい気分転換になった。これも本書を通読できた理由の一つだろう。
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