信仰とは何か?
 
もっとも単純で、わかりやすい信仰といえば、「神様がみてる」という感覚ではないだろうか。「ご先祖様がみてる」「死んだお祖父ちゃんが見守ってくれてる」なども大体、同じような感覚だろう。
 
こういう感覚は、幼子でも理解できるだろうし、もっとも単純、素朴な信仰形態といえるのではあるまいか。そして、この感覚が分かるなら、信仰心は十分にあると考えてよいのではあるまいか。
 
この上に、さらに、どこそこの神様を信じなければいけないとか、どこかの生き神様を信じるべきだとか、そんな風に信仰を重ねる必要は全くないのではなかろうか。いくら信仰を積み重ねたところで、かえって崩れやすくなってしまうばかりだ。
 
信仰というものは、「神様がみてる」「自分を見守ってくれている存在がある」などという素朴な感覚があるだけで十分で、それ以上はたいして必要ではないのだと思う。