「つまり、幸福は望みえないことなのですか?」
「ええ、そうよ。だって、嘘や不安や後悔の中には、決して幸福などある筈がありませんもの」
(「感情教育」フローベール著、生島遼一訳)

これにはすごく共感できた。
 
幸福を守ろうとして嘘をつくということは、せっかくの美味しい料理に泥んこをかけるくらいに愚かなことなのだろう。
 
また、幸福を求めながら、不安や後悔をうむようなことばかりするのは、氷を抱いて体をあたためようとするようなものなのだ。
 
この点、自戒したいと思う。