大人の恋は心を隠すけど、幼い恋は心を見せすぎるのだよ
(佐々木丸美『崖の館』講談社、1979年、p.178)

確かにそのように思う。でも、大人であっても、恋を隠しおおせる人はなかなかいないのではないだろうか。
 
恋というものは、ほのかな甘い香りを漂わせるものであるせいか、どうしても周囲に気付かれないではいられないものだと思う。