私は雪の言葉を聞いた。
裏切りがあるから信じ、崩れるから積むのでしょう、溶けるから降るように。
降ることも溶けることも自然の意思で行為は同じ。なぜ積むのが大切で崩れるのが哀しいの? 信じることよりも裏切ることの方がなぜいけないの? 同じ心から生まれたものに正しいとか正しくないとかってそれはどういう意味なの?
(佐々木丸美『雪の断章』講談社、昭和56年、p.120)

自分は、物事に対してすぐに正しいとか、正しくないといって裁きがちなヤツでした。
でもこの頃は、上のような考え方に、近付いています。
 
「同じ心から生まれたものに正しいとか正しくないとかってそれはどういう意味なの? 」は、いい言葉だなぁとしみじみ思います。