人々は罪を犯して人生を誤るという。いいえ、私はちがうのです。私の罪は私の足もとを明るくしてくれたのです。灯です。
(佐々木丸美『罪灯』東京創元社、2009年、p.91)

これは、己の罪を克服してこそ、はじめて言える言葉なのだろうと想像します。己の犯した罪が、重い十字架となるか、足もとを照らす灯となるかは、本人しだいなのでしょう。