三四一 愛欲があれば、(汚いものでも)清らかに見える。その(美麗な)外形を避けよ。(身は)不浄であると心に観じて、心を静かに統一せよ。
(『ブッダのことば』中村元訳、岩波書店〈岩波文庫〉、1985年、p.71)

愛欲にしろ、物欲にしろ、欲に目がくらんでしまうと、愚かな間違いを犯してしまいがちだと思います。こういうときには、「不浄だからだめだ」と否定してみたところで、「不浄だからこそいいんじゃないか」などと開き直ってしまいそうです。
 
欲に振り回されることなく、冷静で、自分を見失わない人は本当にすごいと思います。