一一〇 「青春を過ぎた男が、ティンバル果のように盛り上がった乳房のある若い女を誘き入れて、かの女についての嫉妬から夜も眠られない、――これは破滅への門である。」
(『ブッダのことば』中村元訳、岩波書店〈岩波文庫〉、1985年、p.31)

恋愛にしろ、結婚にしろ、年齢差があろうがなかろうが、当事者がよければそれでいいのだろうと思います。また年齢差がある男女も、年齢差がない男女も、うまくいっている場合もあれば、そうでない場合もあるのだろうと想像します。
 
ただそうはいっても、上のような場合も少なくないかもしれません。これを読み、ふと田山花袋の「蒲団」を思い出してしまいました。男というものは、いつの時代もさして変わらないのかもしれません。