とある宗教を信じていたころの自分は
いつも、「~ねばならぬ」が気になっていた
 
信仰は絶対に手放してはならぬ
利他行を実践しなければならぬ
真理の書籍を読まねばならぬ
反省しなければならぬ
伝道活動に励み、教団の発展に寄与しなければならぬ
波動の悪い書物、漫画、映画などを見てはならぬ
波動の悪い場所に近付いてはならぬ
波動の悪い人物と交際してはならぬ……

信仰を持っていたころは
四六時中、上のような思いを抱いていたのだった
ただそれにも関わらず
自分は自由であると感じていた
 
けれども
信仰から離れた今は
信者だったころの自分が
あれほど窮屈な生活をしていながら
自分は自由だと感じていたことが不思議でならないのである
これがマインドコントロールというものなのだろうか。