信じたい
信じなくてはならない
と心から思っていても
信じられないことがある

これとは逆に
信じたくない
信じてはいけない
と思っているのに
信じないではいられないこともある

これらの事例から考えると
どうやら
信仰は
自分の意思によって
自由に決められないものらしい

とすれば
信仰の有無
種別によって
責任を負わされ
裁かれるというのは
おかしいように思う

自由意思がおよばず
自分の力では
どうにもできないことについて
責任を取らされるというのは
おかしなことであるし
まちがってる

とはいえ
宗教とは
不条理、不合理なものだ
因果律を超えるものだ
と言われたら
返す言葉もないのだけれど　〈了〉