『群像』で、「人生の意味?」について特集を組んでいたので読んでみた。作家らの対談記事がたくさん掲載されていたのだが、その中でもっとも心に響いたのは、山田洋次監督の次の言葉だった。
つまり、本当に心を許して笑ってもらうためには、人格がきちんとしてなきゃいけないということです。実際、真面目で善良な人って、本人にユーモアセンスがあろうとなかろうと、どこか面白いんですよ。冗談一つ言えない人なのに、周りがなぜか楽しくなってくる。(『群像 GUNZO 2016.4』講談社、平成28年、p.120)
山田洋次監督はこの後、「男はつらいよ」の御前様(笠智衆)を例に出している。「誠実で、役のことを一生懸命考えていて、私は本当に下手な役者でございます」と最後まで言っていた人だったが、こういう人は年を取ると自然とユーモラスな雰囲気が出てくると。
これは何となく分るような気がする。やっぱり、笑顔をふやすには、きちんとした生活をするというのが大事なのだろうなあ。
少し話はちがうが、前にテレビで、女優の宮本信子さんが、とある若手女優へのメッセージとして、女優は日々の生活が大切ですという趣旨の発言をしていたのを見たことがある。
日々の生活態度が演技に出てくる、視聴者は画面を通してでも女優の日々の生活を見抜くという意味なのかなあと思っていたけれど、山田洋次監督の言葉と合わせて考えると、もっと深い意味もありそうだ。
映画監督、女優など一つの仕事に打ち込み、極めた人の言葉は、やはり含蓄があるなあ。 〈了〉
これは何となく分るような気がする。やっぱり、笑顔をふやすには、きちんとした生活をするというのが大事なのだろうなあ。
少し話はちがうが、前にテレビで、女優の宮本信子さんが、とある若手女優へのメッセージとして、女優は日々の生活が大切ですという趣旨の発言をしていたのを見たことがある。
日々の生活態度が演技に出てくる、視聴者は画面を通してでも女優の日々の生活を見抜くという意味なのかなあと思っていたけれど、山田洋次監督の言葉と合わせて考えると、もっと深い意味もありそうだ。
映画監督、女優など一つの仕事に打ち込み、極めた人の言葉は、やはり含蓄があるなあ。 〈了〉