死後の世界については
およそ、次の二つの考え方がある

・死んだら終わり。無になる
・死んだら、あの世に行く。無にはならない

以前は、これについて
「あれか、これか」という考え方をしていた
どちらか一方が正しく、他方は間違っているとか
どちらか一方を信じ、他方は信じないとか……

でも、近頃は
「どっちでもいい」という考え方に、傾いている

結局のところ
死後の世界なんてものは
死んでみなけりゃ、分からないことである

そういう分からないことについて
「〇〇と信じる」
「××のはずだ」
と力んでみても仕方がない

それよりは
分からないことは分からないとして
どういう結果であっても対応できるように
「どっちでもいい」という気分でいることは
案外、賢いのではあるまいか

「どっちでもいい」というのは
見ようによっては、いい加減でもあり
けしからんことかもしれない

でも
そもそも、「死んだらどうなる?」というのは
答えのない問題である

こういう、あいまいな問題については
「どっちでもいい」という
ゆるい答えで十分であるような気がしなくもない。