臨死体験の話を聞くと
死後の世界をかいま見せてもらった気がする

人が死んだら
トンネルをくぐって
明るいところに出て
愛に満ちた光の存在と会えるんだなあ
死は怖いことじゃないんだなあ
なんて思ったりする

でも
よく考えてみたら
臨死体験というものは
あくまで死にかけたときの体験であって
死んだ後の体験ではないんだよなあ

最近は
ほとんど脳死のような状態になった人が
意識を取り戻して、臨死体験を語ったという話もあるようだが
これだって結局は、死に近づいた体験にすぎない
本当の意味での死を体験したとはいえない

こう考えると
臨死体験というものは
どんなものであれ
死後の世界を想像させるものではあっても
死後の世界の存在を証明するものにはなりえないのかもしれない
ここはちょっと残念な気がしないでもない

とはいえ
臨死体験をした人は
その後は、より善良になり、人生に前向きになることが多いというから
この点、臨死体験は意義があるのかもしれない。