自分は、子供だった頃は
不思議なものは何でも信じていた

神、霊、妖怪、宇宙人、あの世、生まれ変わり
未確認生物、超古代文明、異次元
霊能力、超能力、時間旅行……などなど
何でも信じていた

「あなたの知らない世界」の再現VTRも
全部、事実だと思ってた

ウルトラマンや怪獣でさえも
作り話と知りつつも
どこかに本当にいるかもしれないと思っていた

ファンタジー、SF、ホラーなどを見ても
「これは本当に起こりえることだ!」と思ってた

でも
最近は
年を取ったせいか
さすがにそういう考え方はしなくなってきた
そんなことを本気にするのは、どうかしてる思うようになった

ただどういうわけか
それらを信じていた頃より
それらに懐疑的になった今の方が
信仰に近づいている気がするのだから不思議である

つらつらと考えてみるに
上にあげたようなことを信じていた状態は
信仰というよりも
たんに迷信に囚われていただけだったのかもしれない
もしくは、たんにスピリチュアル・エンターテイメントの熱烈ファンだっただけ

だから
それらを信じなくなった今
ようやく本当の信仰のスタート地点に立った心持ちがするのだろう

いやはや
この年になるまで
信仰、迷信、スピリチュアル・エンターテイメントなどを
みんな、ごちゃまぜにしていたなんて
我ながら、相当な迂闊者だなあと思う。