神は、すべてを超越しているのであれば、あることも、ないことも超越していることになりそうだ。つまり神は、有無を超えているゆえに、有無によってはかることはできず、あるとも言えず、ないとも言えないということ。

とすれば、神はあると言うのも、神はないと言うのも、どちらも間違いであって、真実からは同じくらい遠いことになる。両者の違いは、単なる方向性のちがいだけであって、誤っているという点ではちっとも変わらないということか…?

こう言っては何だけど、神はあると言うのも、ないと言うのも、神を有無という相対的な存在におとしめていることであり、超越者である神に対する冒涜になりそうな気がしないでもないなあ。