映画『レ・ミゼラブル』を見ていて思ったのだが

カルト信者だった頃の自分は
ジャベール警部みたいだったかもしれない

ジャベール警部というのは
強い正義感と使命感を持ち
法律に違反した者は
情け容赦なく逮捕して
監獄送りにする冷徹な男だけども

カルト信者だった頃の自分も
教義に反する者は、容赦なく裁いていたのだった
その裁きを、言葉や行動に表すことはなかったが
心の内では、かなり残酷に、冷酷に、裁いていたのは確かである

自分は決して、ジャベールのようにエリートではなかったが
人を裁くことにかけては、ジャベール並みだったのである

ひょっとしたら
あのままカルト信者を続けて、人を裁き続けていたならば
自分も、ジャベールと同じような最期になっていたかも…

カルトの怖さはいろいろあるけども
無数のジャベールを生み出すところも、その一つだろうと思う。