『転生の秘密』(ジナ・サーミナラ著)という本には
嘲笑のカルマについて説明した箇所がある

これは大雑把に言えば
他人の不幸を嘲笑したならば
来世では、自分が嘲笑される側になるというものである

自分はこの話を読んだときには
心からゾッとしたし
他人を嘲笑しないようにしようと思ったのだった

   

でも最近になって思うのは
他人を嘲笑しないのは大事だけども
他人に嘲笑されないようにすることも大事だということである

たとえば
自分が珍妙な服を着ていながら
他人に対して、「嘲笑してはいけない!」
と言っても仕方ないと思うのである

また
自分が、トンデモ発言を繰り返していながら
「嘲笑してはいけない! それは罪だ!」
と言っても仕方ないと思うのである

「他人を嘲笑してはいけない」というのは正しいことではある
でもだからといって
「他人を嘲笑してはいけない。だから自分が何をしようと笑うな」
と言うのは無茶なのだ

この場合は
「他人を嘲笑してはいけない」としつつ
「自分も、他人から嘲笑されるような言動は慎もう」
と自分を戒めるのが正解ではなかろうか

自分が嘲笑の罪をおかさないためにも
他人に嘲笑の罪をおかさせないためにも
これが一番無難な行き方のように思えるがどうだろう?