怒りの解消法のうちで
もっとも迂遠な方法としては
年を取るのを待つという方法もあるかもしれない
若いうちは短気だったのが
年を取るうちに
そうでもなくなってくるというのは
ちっとも珍しくないことである
十代の頃は喧嘩っ早かった友人が
しばらくぶりで会ったら
やさしいお父さんになっていたとか…
その変化は欲求不満が解消されたからか
年を取ってホルモンバランスが変化したのか
何らかの経験よるのか
その理由は判然としないものの
年月によって性格が穏やかになり
怒らなくなるというのは、確かにあることだ
これは時間がかかる方法ではあるけれど
怒りを解消するというよりも
そもそも怒りを発しなくなるということなので
もっともよい方法かもしれない。
ちなみに巷には
長年の努力によって
性格を変えて
自己変革を成し遂げたという人もいるが
それは実際のところは
主体的な努力の成果というよりも
上で述べた如く
加齢による体質の変化とか
欲求不満の解消など
環境の変化によるのではなかろうか
精神論者は
肉体や環境の影響を過小評価しがちだが
正確な事実を認識するためには
その辺りのことに注意を払うことは必要と思う。
tam
がしました