一口に宗教といっても、
その中身はいろいろだろうけれども、
大概の宗教は、
神や聖典を全肯定することを求めるように思う。
カルトともなれば、
神や聖典にくわえて、
生身の人間である教祖をも全肯定することを求める。
自分は一時期、宗教に凝ったこともあるけど、
じきに離れたのは、この辺りに原因があったのかもと思う。
自分は、
誰かを全肯定するのも、全否定するのも苦手だし、
たとえ、神、聖典、教祖であっても、
それらを全肯定するのは難しいのだ。
また、
教祖なり、有識者なりの権威者が、
悪と断定したものであっても、
それを全否定することもできない。
もし仮に、全肯定、全否定できたとしても、
それは一時期のことであって、
その状態を長く維持することはできない。
こうしてみると、つくづく
自分は宗教には向いてないなあと思う。