*またもや、過去世変更か?
 この間から、大川隆法の次女愛理沙の過去世が変更になったという話が流れている。

・大川隆法の次女・愛理沙、粛清される!!【幸福の科学】【お家騒動】


 正直いって、「またか…」という感想はあっても、さして驚きはない。過去世変更はいつものことなので。
 思えば、同じようなことは、過去に何度もあった。たとえば、大川隆法の前妻きょう子さんは、当初は立派な過去世を持つとされて教団内で高い地位にあった。でも後々になってから、真実の過去世は裏切りのユダとされて離婚、放逐されるに至った。
 次男三男についても、過去世として偉人の名が挙げられていたのが、後から天狗だ何だと変更されて、表舞台からほぼ消えた。元高弟の種村修さんも同じ流れだ。そして今度は次女愛理沙が、立派な過去世から、ひどい過去世に変更されることになったわけだ。やれやれ。


*過去世認定の目的
 こういうことは、教団の外から見ていると、ずいぶん馬鹿げたことに見える。それにこれだけ材料が集まれば、大川隆法による過去世認定なるものは、彼自身にとって好ましく思われる人物、利用価値があると思われる人物には、立派な過去世を与えてヨイショして、好ましくない人物、教団内での影響力を削ぎたい人物にはダメな過去世をおっかぶせていることは容易に見当がつく。過去世認定とは、霊査による真実というよりも、大川隆法なりの政治、人心掌握術なのだろう。
 幸福の科学には、一応は、過去世に左右されてはならないという教えはある。「過去世でどんなに立派な人生を歩んでいたとしても、今世はダメではどうにもならない。過去世より今世こそが大事なのだ」と。
 信者がこの教えを本気で信じているなら、過去世なんかを気にすることはなかろうけれども、実際にはこの教えはただの建前に過ぎず、信者には、過去世のレベルでその人物を評価する権威主義者が多く、そこを大川隆法に利用されているのだから仕方がない。酷な見方かもしれないが、ここを修正しない限りは、大川隆法による過去世認定という人心掌握によって操られ続けるだろうなと思う。


*過去世認定は方便か
 ちなみに、ツイッターを見てたら、信者の中には、大川隆法による過去世認定は、その人を善導するための方便として行われるのだろうという推測もあるようだけども、もしそれが事実であれば過去世認定は上方修正はありえても、下方修正はないはずだと思う。
 大川隆法が仏陀であるなら、提婆達多のような例外はあれども、ほとんどの弟子は向上して行くだろうから、それに合わせて過去世認定も上方修正されることばかりだろう。でも実際は下方修正がいくつもある。あまりに多すぎる。仏陀の教導によって、直弟子が幾人も堕落したなんておかしな話だ。過去世認定は、弟子を善導するための方便だという見方は成立しえず、無理だと思う。