*霊言は本物か?
 これについては、もう結論は出ていて、いちいち議論するまでもないことである。
 大川隆法は、霊言をするときには、信者や職員の前でするだけで、信者でも職員でもない批判者の前ではしないことからすれば、大川隆法本人も、自分の霊言は本物ではないという自覚はあるのだろう。


*大川隆法の主張の変化
 ちなみに、霊言について、大川隆法の主張の変化について記すとこのようになる。これは自分の記憶で書いているので、大川隆法の言葉遣いそのままではないが、主旨は変えていないつもりだ。

「霊界では心はガラス張りになるから、嘘はつけない」
「霊言は、専門家が読んでも、間違いは見つけられないだろう。なぜならそれは本物だからだ」
「霊は嘘をつくことがある(霊は事実を言うとは限らない。霊言には事実と異なるところはあるかもしれない。でもだからといって霊言は偽物とはいえない)」

「霊言は、霊の考えであると同時に、大川隆法の考えでもある。アインシュタイン霊が難しい物理学を語っても、大川隆法にはそれは霊言できない。霊声者である大川隆法自身が分からないことは霊言できない」
「霊には自由に語らせている。霊の考えと、総裁の考えは異なる。総裁の理解、共感には関係なく、霊は自由に語れる(霊言のなかで、どんな発言があったとしても、それは霊が言ったことであって、大川隆法には責任はない)」

「霊言は、それを発表する前に、五年の時間をかけてそれが真実であることを確認した」
「宗教家は、人の魂に関わる仕事である。宗教家が間違ったことを言うと、人の魂を腐らせてしまうことにもなる。したがって宗教家は少しの間違いも許されない」
「霊言では事実が語られるとは限りませんが、霊の話を聞きながら、真実はどこにあるか探っていきましょう」

 信者に言わせれば、こういう変化は、新しい法が説かれたということになるらしいが、はたから見れば、間違いや矛盾だらけの霊言を本物だと言い張るために、その基準を下げているだけのことにすぎない。
 総裁は、より高い法を説いているというよりも、自分を甘やかすために、法の基準を下げ続けている。信者のなかには、退会者のことを退転者だとか、落伍者だとかいう人もいるけれども、このことからすると、総裁こそが一番の退転者であり、落伍者だろう。


*追記 2020.2.25
 記事を読み直してみたら、ごちゃごちゃして読み難かったので、再編集してみた。