*アンチ批判
 前記事でも触れたことだが、棒氏は、アンチは嘘つきだとして、その例を提示していた。
 これについて自分は他所に感想を書いたのだが、それに加筆修正してここにまとめておきたい。


*事実の歪曲?
 まず棒氏は、アンチは一部を切り取って、事実を歪曲しているという。
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 でも、ここで引用されている一節は、大川隆法自身が、自らの信仰論の要点を簡潔にまとめた部分だろう。
 全体の主旨を無視して、枝葉の部分を切り取ることに対しては、「一部を切り取って全体を決めつけるな」という批判も成立しうるだろうけれども、まとめ部分について「これが要点だ」として提示するのは責められるべきことではない。
 また人の本心は、ちょっとした言葉や、一瞬のしぐさにあらわれることもあるものだ。これは細部に注目することで、その本質をえぐり出すことができる場合もあるということであるし、一部を切り取ったからといって、それがすぐ事実の歪曲につながることではないということでもある。
 信者をロボットにする云々については、そういう文字通りの教義があるということではなくて、宏洋氏なりの比喩だろう。ちとキツイたとえにも思えるかもしれないが、総裁は信者をロボットかなにかのように思っているのではないかと感じたことがある人は他にもいるようであるし、それほど見当違いの譬えではないだろう。


*事実確認できないことで嘘をつく?
 ここでは、アンチは事実確認できないことで嘘をつくとしている。
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 事実確認ができないことについては、それを嘘だとも、事実だとも判断できないだろう。せいぜい、「証拠を出せ、出せないなら、嘘とみなす」「証拠もないのに決めつけるな」ということくらいではないだろうか。
 にもかかわらず、棒氏はここで、自分は事実を知らないにもかかわらず、アンチは事実でないことを言っていると決めつけている。事実を知らないなら、相手が事実に反したことを言っているかどうか分かるはずもないのだから…これはいただけない。
 ちなみに、選挙の街頭演説で、総裁が「麻生さんの腕時計は1500円だが、自分のは1500万円だ」と言ったというのは有名だし、総裁の主たる収入源はお布施だろうと推測するのは自然なことだ。そうであれば、総裁は信者からお布施をとって、高級時計をして贅沢三昧してるというのは、それなりに説得力あるだろう。


*内部告発
 棒氏によれば、内部告発は信憑性に欠け、その内部告発を根拠にした発言も信頼に足らないとのことである。
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 ファルコン氏は、いわゆる身バレしていて、教団中枢にいたことが明らかとなっている。これはファルコン氏は教団中枢がどういうところであるか知る機会があったということだ。
 またファルコン氏は早くから、総裁ときょう子夫人との不仲、女性職員との関係、宏洋氏が総裁に批判的であることなどを告発してた。
 信者らはこれに猛反発していたが、その後、総裁は離婚し、女性職員と再婚し、宏洋氏はアンチ化した。こういう状況からすると、ファルコン告発は全くの嘘だとするのは、もう無理と思う。
 アルゴラブ氏は、自身が発言する際には、その根拠となる資料を提示するようにしているようだ。しかもその多くは教団中枢にいなければ入手できないだろうものばかりだ。一般の信者がこれに反論するのは、まず無理だろう。
 アンチによる内部告発は、いわばピンからキリまであり、信憑性のあるものもあれば無いものもある。まじめなものもあれば、ゴシップ、スキャンダルにすぎないものもある。物的証拠は提示できないが、教団内にいたものであれば「確かにその通りだ」と納得できるものもある。この場合は教団内での活動経験があれば事実だと分かるが、実際の活動経験に乏しければ、それが事実だと分からなかったりもする。
 棒氏の発言を読むと、どうもアンチの内部告発にきちんと目を通しておらず、先入観で決めつけているところが少なくないようだ。この点、気をつけてほしいと思う。


*根も葉もない嘘
 棒氏によれば、宏洋氏は根も葉もない嘘をいっているとのことだ。
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 宏洋氏の動画をみてると、資料を揃えた上で誤解のないように慎重に言葉を選んで話すというよりも、自分の記憶にたよって、大雑把に、時に乱暴な言葉遣いで話す人であることは容易に分かる。こういう宏洋氏の言葉は、一部を切り取るのでなく、全体的に理解すべきことだと思う。
 殺人云々についても、それは文字通りの意味で言っているのか、HSのせいで精神的な死を迎えたり、人生をダメにしたことを大袈裟に言っているのか判然としないところはある。最近の動画では、HSは信仰で病気は治るなどというため、それを信じて病院に行かず、手遅れになる人が出たとしたら、これは人殺しと同じだなどと言っている。一部の行き過ぎた言葉遣いを批判、抗議するのは当然ではある。ただ一部の過激なもの言いばかりにとらわれて、全体の主旨の理解を忘れてはいけないとも思う。
 あとは、アンチの中にも、宏洋離れは生じてはいるが、それは宏洋氏が根も葉もない嘘をついているからというよりも、笑えない冗談のためだろう。障害者手帳がらみの動画とか、霊言で人を貶めるとか。宏洋氏はおちゃらけて、ワルノリしすぎてしまうところもあるようだが、そこは気をつけた方がいいとは思う。