*コンニャク事件
 宏洋氏は、まだ中学生だった頃に、大川隆法からコンニャクオナニーの話を聞かされたと証言していたのだが、下の動画の最後のくだり(1:15:25)によれば、大川隆法はこれを事実と認めたようだ。

・【完全論破】宏洋の悪口本6,7,8にツッコミを入れてみた!


 大川隆法の弁明はどのようなものかといえば、批判者側のツイートによればこのようなものらしい。

 ツイートが見られなくなった時のことを考えて、とりあえず保存。
EYMbTA5U4AIDtao

 次に、幸福の科学(HS)の公式ページを確認してみたら、こうあった。

2020-05-19 (0)“コンニャク事件”など存在しない
https://happy-science.jp/news/public/11465/9611/


*コンニャク事件はあった!?
 どうやら、コンニャク話をしたこと自体は、HSも大川隆法も認めているようだ。なぜそんな話をしたのかということについては、あれこれ説明を試みてはいるが、そういう話をしたこと自体については認めている。
 さてこの説明文を読んで、二つほど疑問が浮かんだので書いておく。まず一つは記憶違いについてだ。自分の記憶だと、コンニャク事件は、宏洋氏は中学時代のことだとしていたように思うし、HSの公式ページの説明でもそのように書いてある。でも上の画像では大川隆法は「宏洋が高校ぐらいのとき」としている。中学時代と高校時代、どっちの記憶が正しいのだろうか。
 傍から見たら、これはすごく印象的な出来事だと思うのだが、なぜ大川隆法は日時、さらには内容もハッキリ思い出せないのだろう。まさか大川隆法にとってそういう話をするのは日常茶飯事のことであったため、心当たりがたくさんありすぎて、日時も内容もハッキリ思い出せないというわけでもあるまい。
 もう一つの疑問は、中学男子がエロ本を見ていたことに激怒する母親に対して、中学男子がそういうことに興味を持つのは仕方ない云々と話すのは理解できるが、そこからコンニャク話につながるのは不自然ではないかということだ。なんでそんな話になるのかな? エロ本と共に使用済みのコンニャクが発見されてしまったなら、コンニャクを愛用する人もいるという例を出して庇うこともあろうが、エロ本が見つかっただけで、どうしてコンニャク話に発展するのだろうか。よく分からぬ。大川隆法総裁には深いお考えがあったのかもしれないが、ここは普通の人には理解し難い展開ではある。
 それにしても、コンニャク事件については、HSは公式ページに書き、大川隆法は自分の発言を書籍にして一般書店に並べたわけだ。こんなことができる宗教は、過去にも未来にもHS以外にはなさそうだ。


*語るに落ちる
 今回はコンニャク事件について書いたけれども、この他にも、HS側が宏洋氏を批判することで、かえって宏洋氏の正しさを証明することになるというパターンはちょいちょいあるようだ。
 たとえば、上の動画を見る限りにおいては、宏洋氏が女性職員との結婚を求められたとか、子供部屋に監視カメラがあったとか言ったことに対して、HS側は結婚話は冗談だったとか、監視カメラにはマイク、スピーカーもついており、一方的に監視するだけでなく親子で話ができたと反論することで、宏洋氏の告発が事実に基づいていることを認める形になってしまっている。
 こういう展開をみていると、この議論の論点は、宏洋氏が告発したような事実があったかなかったかではなく、そういう事実をどのように認識するかという問題であるに思えてくる。事実か否かの問題であれば、思想信条が違っていてもある程度の議論は可能だろうけれども、事実をどのように認識、価値判断するかの問題であれば、思想信条が異なる者同士の議論は悪戯に時間を無駄にするだけの結果になるだろう。これはほどほどにしておいた方がいいかもしれぬ。


*個人崇拝
 最後に、コンニャク事件とは別の話ではあるが、上のHSの説明文では、「「信仰の対象」である大川総裁」と書いている。HSでは、大川隆法を信仰しているということらしい。
 信者のなかには、HSで説かれているエルカンターレ信仰とは、大川隆法ではなく、天上のエルカンターレを信じることだと主張する人もいるが、上の表現からすると、やはりこれは正式なHS教義からすると間違いということになるだろう。