*組織の奴隷になってはいけないこと
 ツイッターで、次のツイートを見た。
 恥ずかしながら自分は、とある新興宗教の信者だったことがあるので、これは耳に痛くもあるし、心に深く染み入る言葉だ。
 「組織の歯車とはなるな!」「組織の奴隷になってはいけない!」などというのは、誰しも承知していることであり、分かりきったことだろうし、自分もこれは分かっているつもりだった。
 でもそれでいながら自分は、とある新興宗教の物語…ノストラダムスが予言した世紀末の天変地異が迫っている、このままでは人類は滅亡しかねない、この危機を乗り越えるために仏陀が地上に降りた、志ある者たちは仏陀の下に集い、救世のために力を合わせるのだ、みなが協力して、この危機を乗り越えるのだ…という物語に飲み込まれてしまったのだった。はじめは救世活動に励んでいる会員たちを、冷ややかに見ていたのだが、そういう人たちと付き合ううちに、朱に染まれば紅くなるように自分もだんだんのめり込んでいってしまった。
 そして最終的には、仏陀を自称する教祖と教団の都合がよいように動くロボットになってしまった。仮に教祖や教団に疑問を感じることがあっても、「自分の小さな頭で考えたって何が分かるものか。教祖と教団は、自分には分からない先の先を考えた上で判断なさっているのだ、自分はただ信じてついて行くだけだ」という風に自分の頭で考えることを放棄するようになってしまっていた。
 いやはや、「組織の奴隷になるな」という教訓を学ぶためとしては、いささか高い授業料を払ってしまったものである。でもこのおかげで、権威主義だとか、太いものには巻かれろという発想からは、うんと距離を取ることが出来るようになったのはよかった。

 
*霊界からのメッセージ
 この他にも、「霊界からのメッセージ」さんのツイートをいろいろ読んでいて、なぜか懐かしい感じがして不思議だったのだが、プロフィールを読んで納得である。スピリチュアリズムは、自分のルーツであるし、その名言がツイートされているのであれば、郷愁を感じるのも道理である。
2020-08-01 (1)霊界からのメッセージ
https://twitter.com/CaIrx4KSwAxAIYO

 「霊界からのメッセージ」さんは、固定ツイートで、シルバー・バーチの関連書籍へのリンクを貼っておられる。
 ふと思い出したのだが、随分前に、幸福の科学(HS)に愛想を尽かして退会したあと、シルバー・バーチに回帰し、その思想の普及活動をしたいといっていた方がおられたのだった。その後は宣言通りにHPを作っているのを拝見したが、今も元気でおられるといいな。

 それにしても全十二巻を公開というのはすごい。これはちょこっとずつ読みたいと思う。スピリチュアルな方面については、しばらく前から遠退いていたのだが、そろそろまた読んでみるべき時期かもしれぬ。