*人のためにできること
 『シルバー・バーチの霊訓』を読んでいたら、いい言葉があったのでメモ。
地上世界はいま他人のためになる行為なら何でも必要としております。何でもよろしい。自分でこれならできると思われることをやり始めることです。すると道が開け、進むにつれてどんどん広がって行くものです。

(『シルバー・バーチの霊訓(二)』シルビア・バーバネル編、近藤千雄訳、潮文社、昭和60年、p.59)
 人のためになることをする。大きなことでなくても、小さなことでいい。自分のできることをする…。
 元気旺盛だと、大きなことをしようとしたり、背伸びしたりしがちだけども、まずは、できることからはじめるというのはすごく正論だ。
 近頃は、「ささやかだけど、大切なこと」という言葉がすきなせいか、こういう考え方は心にしみる。


*組織にはこだわらない
 人のためになることをしようとするとき、特定の組織に属して行う場合もあろうが、このアドヴァイスからすると、そうすることを求められる人もいれば、求められない人もいるようだ。
あなたの場合は特定の組織内での仕事よりは、もっと広い範囲に向けるべきでしょう。

(同上p.64)
 「組織の歯車になるな」「人につかず、組織につかず、法につけ」というけれども、人間社会にいるかぎりは、なんらかの組織、集団に属しないというのは難しいものだ。
 でも、時にはそこから出る勇気も必要なのだろう。自分もそのような勇気を持ちたいと思う。
 『シルバー・バーチの霊訓』は、ややこしい形而上学的な議論ばかりでなく、心の教えをやさしく説いているから、それを読んでいるだけでも心が温かくなっていい。