各説教のテーマとして挙げられている聖書の言葉は以下の通り。
- マタイ 9.18-22
- ルカ 15.1-9
- 使徒 21.15
- 詩編 121
- 出エ 3.1-12
- マタイ 1.18-25
- マタイ 2.13-15
- ルカ 1.5-20
- ルカ 17.11-19
- ヨハネ 21.20-23
- ロマ 12.15
- サムエル下 15.24-29
- ルツ 全章
自分が特に印象に残ったのは、人込みの中から救いを求めてそっと手を差し出した者のことをイエスは知っていたこと(マタイ 9.18-22)、ヨハネの父ザカリアとマリアの相違点(ルカ 1.5-20)、癒されたあとで感謝を伝えに戻った者と戻らなかった者(ルカ 17.11-19)、ライバル同士の切磋琢磨は大切であるが、人は人、自分は自分という考え方も大切なこと(ヨハネ 21.20-23)などだった。
毎度のことではあるが、こういう書籍を読む度に、いつもいつも、聖書はほんの短い一文、一句にも深い意味があることを思い知らされるし、それを読み取ることのできる人を尊敬せずにはいられない心持ちがする。こういう説教を毎週できる牧師もすごいが、それを聞ける人々も幸福だろうし、うらやましい限りだ。
また本書はその内容はもちろん、優しく柔らかな雰囲気の装丁、挿画も素晴らしい。奥付に非売品とあることからすると、自費出版なのであろうか? この辺りの事情についてはよく分からないが、本書の装丁は、一般書店におかれていても違和感がないほど奇麗だと思う。