*三つの原因
 前記事で、一部の職員が高圧的な態度を示す理由についてあれこれ考えて見たのだが、本記事では信者の傲慢さについて書いてみたい。
 思うに、これはマインド・コントロールの影響が強いのではなかろうか。具体的には、次の三つだ。
 まず一つは、信者は自分は神の側にあると思い込まされているということである。だから、「われわれは、神(大川隆法)の下に集い、その教えを広め、人々を救おうとしている、しかし、悪魔(アンチ)は、この救世活動を邪魔しようとしている。そんな邪悪なアンチには絶対に負けない。正義の鉄槌をくだすべし」という傲慢さが生まれるのだろう。
 二つ目は、仏陀誹謗、和合僧破壊は大罪だという戒めだ。HSでは、大川隆法を悪く言ったり、信者の信仰心をぐらつかせるようなことを言ったりするのは大罪であり、死後は地獄に堕ちるとしている。だから信者は、自分がその戒めを守ろうとするだけでなく、批判者に対しても、仏陀誹謗、和合僧破壊の罪を犯すよりは、つべこべ言わずに黙ってろと言うことになる。
 三つ目は、信者はエリート意識を持たされるということがある。HSでは、HSを信じたということは、本物を見抜く眼力がある霊的エリートだという考え方がある。大川隆法の信者になれたということは、過去世において相応の修行を積んできたおかげだともいう。だから信者とは反対の立場の人たち…非信者・アンチ・退会者などに対しては、本物を見抜けない未熟者、神(大川隆法)に逆らう傲慢な者、信仰を貫けなかった退転者だと見下すことになるわけである。
 大概の信者は、自分がマインド・コントロールされていることは認めないけれども、実際のところは上の通り、HSにおだてられ、操られ、自我を肥大化させ、他者を見下し、傲慢発言を繰り返している信者は決して少なくないのが現実だ。
 当然ながら、大勢いる信者の中には上の指摘には当てはまらない立派な人はいるだろうが、そうでない人は、この点について、ちょっとだけでも自らをよく振り返ってみてはどうかと思う。