『図南の翼』小野不由美

*真実な祈り
 最近は、「十二国記」にハマっていて、そればかり読んでいるのだが、祈りについて、いいことが書いてあったのでメモしておきたい。
祈りというものは、真実の声でなければ届かない

(『図南の翼』小野不由美著、新潮社、令和元年、p.383)
 この後は、祈りは「本音でなければならない」という言葉が続いているのだが、これは自分にもよく分かる。以前、あることを本気で祈ったときに、即、かなえられて、なるほど本心から祈ればこうなるのかと実感したことがあったので。
 祈りについては、宗教によって、または人によって、さまざまな教義、経験があるのだろうけれども、祈るときは正直であれというのはどの宗教でも、個人の経験でも共通しているのではないかと思う。