ここのところ仏教関連の書籍は読んでなかったので、ひさしぶりに本書を再読してみた。
特に印象に残ったところは以下の通り。
*直感
一つ目は、釈尊のさとりは直感であって、そのあと思惟によってまとめられたというところである。直感を得ておわりではなく、そのあとの作業の丁寧さ、粘り強さには感動する。
*初転法輪
二つ目は、五人の比丘たちは、釈尊の説法を聞いて、その内容をすぐに理解したわけではなかったという話である。何日にもわたって、釈尊は五人の比丘たちが理解するまで話し続け、五人の比丘たちもそれを聞き続けたと…。双方の粘り強さには感服する。
*悪魔
三つ目は、悪魔とは色受想行識であるという指摘である。これは前に記事にしたことがあるが、仏典には、釈尊がそのように語ったと書いてあるというのは説得力がある。これは縁起、無我、五蘊仮和合…などからしても、よく納得できる説明ではある。